睡眠時無呼吸症候群(術後4日)
(Sleep apnea syndrome)
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 鼻の周りが痛い! 喉もヒリヒリする。 真っ暗だ。 ここはどこだ!? 
 痛さのあまり目が覚めてしまった。 明かりを付け時計を見ると午前1時。どうにも我慢ができないのでナースコール。痛み止めをもらう。この痛み止め「挫薬」である。尻の穴から入れるあの「挫薬」である。手術後は看護婦さんが入れてくれていたが、昨日あたりから自分で処置するようになった。始めのうちはうまくいかず、2回ほど途中で折れてしまった。もう一度看護婦さんに入れてもらって、コツを習得してからは、うまくいくようになった。コツは「一気入れのしばらく押さえ」。やっと眠れる。

 朝、昨日と同じ頃、目が覚める。検温。35.6度。やっと平熱に戻る。検温後ウトウト。

 朝食は再び刻みメニュー。これならばOKである。が、薩摩キントン! ん〜ッ! 敵もやるの〜!

 検診で、鼻に詰めてあったガーゼを抜く。思わず涙がチョチョ切れる。痛いほどではないのだが、自然に涙が出てくるのだから困ったものだ。何回も何回もガーゼを引き出している。思わず「どれだけ入れてたんですか?」と聞いてしまう。「コンだけ」と言って見せてくれたガーゼは、山のようになっていた。どうやればアンだけのガーゼが鼻に入るのか不思議でならない。ガーゼを詰めた上に、と言うか鼻の穴の方に、綿の玉を詰めていた。ガーゼを伝ってたれ出てくる分泌液などを吸収させるためのものである。「綿球」と書いて「めんきゅう」と読む。「めんたま」と呼んではいけない。ニコチャン大王になってしまう。小生が使用していた綿球は、No14というサイズで直径約1センチ弱のものであった。これを1日5〜6回交換していた。ガーゼを抜いても暫くはこの綿球を使うようだ。

 ガーゼを抜いて始めての食事となった。ジュースがレモンジュースだと解った。今までは桃だか林檎だか何だか解らなかった。恐るべし鼻のパワー。が、ガガガガガ... 何か変! えッ! ウソ〜ッ! やぁだぁ〜ッ! という声が出そうになる(わけないけど)。 今、口から入れたものが、鼻を通って、鼻の穴から出てくるのだ。バッチイ話で申し訳ないが、良くある話なそうだ。口の中で、食べたものが鼻に行かないようにトウセンボしているノドチンコや、軟口蓋を切り取ってしまったのだから、今までのような関所が無くなってしまったわけである。行って当然の事なそうだ。暫くは、ゆっくり飲みこまなければならない。小生にとっては辛い食事になりそうだ。

 2時30分過ぎ、職場からの見舞を受ける。食堂でいろいろ話をする。つい、仕事のことに話がいってしまうが、どうもうまくいっていない様子。情報が事実と違う方へ報告されているようだ。困った。

 4時からシャワー浴。久しぶりなので気持良い。抜け毛が気になる。気がつくとシーツなどにびっしり張り付いている。念入りにシャンプー。ゴシゴシゴシ!

 夕食は、いつもと同じスカイレストランから雷光を眺めつつの食事となった。が、痛い〜ッ! いつもと同じ5分粥メニューなんだけれど口の中が腫れている。参った!