睡眠時無呼吸症候群(手術当日)
(Sleep apnea syndrome)
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 手術当日。  睡眠薬が効いたかどうか良く解らない。が、いつもより良く寝られたような気がする。チト頭がぼ〜ッ!としている。睡眠薬が来ていたのかな?
 昨晩の12時から、禁飲食。のど渇く。
 今朝から、尿の量を計る。
 することもなく、動くと腹が減るし、睡眠薬も残っているようで Zzzzz...

 手術前に、痰等のキレを良くするための吸入をおこなう。
朝飯代わりの点滴をする。これから数日間点滴をするし、手術のときにいろいろな注射をするので、太い針をさしっぱなしにする。ドクターが血管を探すのに苦労していたようだが、実際に針を注入すると、一発で成功。(穴だらけにならないで良かった。) 点滴が始まっても眠い。 Zzzzz...

 11時過ぎ、浣腸をするために起こされる。家庭用の浣腸よりだいぶ量が多い。思わず「あふッ!」という声が洩れてしまった。浣腸器を持っていた看護婦さんの手が震えていたのは気のせいだろうか。5〜6分して全部放出。朝大量にしていたので、ほとんど液ばかりだった。

 昼すぎカミサンが来る。前の手術が長引いて、手術室に入るのは13時15分ごろになるとのこと。

 13時チョット前、看護婦さんが「そろそろ行きますから、注射します。」と言ってきた。「その前に術衣に着替えてください。」という。下着はなしでスッポンポン。肩のところをホックでとめると割烹衣のようになる。後ろを紐で結んで出来上がり。「これでシャブシャブ運んだらノーパンシャブシャブだな。」と言ったらカミサンに怒られた。

 注射をする。肩への筋肉注射。痛〜い!
まだまだ余裕で点滴の「マイボトル」を手に記念撮影。

 なぜか病室の前からストレッチャーに乗せられ、いよいよ手術室へ。エレベータに乗るところでカミサンとお別れ。「がんばってねェ〜」というので「さいなら!」と言ってあげたら、おもいっきりデコひっぱたかれた。

 中央手術室のフロアへ到着。手術室前で本人確認等のためちょっと待つ。その後手術室内へ。この手術室へはいる方法がおもしろい。ストレッチャーの横に板(台)が伸びてくる。幅2メートルちょっと高さ50センチくらいの入り口(穴)を通って手術室の中へ。寝ている台が自動的に動き、手術室の中に入っていく仕掛けになっている。ベルトコンベアである。ここで、名前を確認される。反対側に手術室用ストレッチャーが用意されていて、それに乗り換える。マグロになった気分。

 手術室に運ばれる。あっちこっちから手が伸びていろいろな装置が取り付けられていく。「注射の麻酔します。ちょっとヒリヒリするかもしれません。」のこえ。いよいよだ! 「2001年宇宙の旅」という映画でHAL9000というスーパーコンピューターが電源を切断される際に、徐々に記憶が薄れていくあのシーンをやってみたいと思っていた。「デイジ〜 デイジ〜 私ははるひろ 1959年日立市生まれ。。。」と言いつつ意識が薄らいでいく様子を再現したかったのだが、一発でいってしまったらしい。

 「ウンノサ〜ン!」と呼ばれる声に気がつく。手術が終わったようだ。また眠りに落ちる。

 「軟口蓋がスゴク厚くって大変だったよ!」「わぁ〜! 見たかった!」エレベーターの中で、ドクター同士が話しているらしい。「そんなに見たけりゃ、見せてやるよ! それ、みろ!」と言おうと思ったのだが声が出ない。また眠りに落ちる。

病室に戻ったらしい。カミサンが何か言ってる。が、良く解らない。予定では4時前に戻るはずだったのが、5時をはるかに超えているらしい。酸素マスクが邪魔で何だか良く解らない。麻酔の中にいるようだ。 頭がガンガンする。カミサンに言って(筆談)看護婦さんに氷枕を持ってきてもらう。
 カミさんが撮った写真を後で見てみた。頭全体が腫れている。その上に、血が付いていたり、消毒用のイソジンが残っていたり、見られたものではない。本当は公開すべき写真ではなかったかな?

 カミサンは一度家へ帰ったようである。また、眠るに落ちる。

 7時半過ぎ(と思う)。なぜかカミサンがゴソゴソ動いている。また来てくれたようだ。明日のことで何か言っているらしいが良く解らない。「じゃあ帰るね!」といって、、、、、   また眠りに落ちる。

 夜中、妙な寒気で目がさめる。胸のあたりが濡れている。「寒いのに汗?」おかしいと思い明かりをつけると、それは血だった。寝巻き中血だらけ。ナースコール。看護婦さんが慌てて飛んで来る。点滴のところから出血していたらしい。寝巻きを着替えようと起き上がろうとしたが、途中までで起きられない。はっきり言ってしまうと「チンチン」のあたりが痛いのである。看護婦さんも気がついた。「管が入っているから無理しないでね!」 何とか着替えて、布団カバーを交換。シーツもちょっと汚れていたけれどそのままにすることにした。 気がついてよかった。 また眠りに落ちる。(何回目?)