睡眠時無呼吸症候群(術後9日) (Sleep apnea syndrome) | ||
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ふと気がつくと誰かが背中をたたいている。「とうとうお迎えが来たか!」そう思って目を閉じる。また、たたく。どうしたのかと思って振り返ると看護婦さんがいた。「ナニ〜?」ネボケ声で聞く。「とても苦しそうでしたけれど大丈夫ですか?」「ん〜 大丈夫。(寝かせてくれ〜 このまま永遠でもいいから)」 看護婦さんが去る気配を感じながら泥のような眠りに落ちる。 朝、目が覚めると、夕べのことが妙に気になる。痛みが出はじめそうだったので7時過ぎ痛み止めの処置。 8時朝食。食べられるには食べられたが、天敵「野沢菜漬」が出てしまった。これには参った。降参。 10時頃、いつもの診察。鼻の中もひと針縫ったということを聞いた。鼻の中のカサブタをとって、お掃除をしてもらう。術前に比べて、比べものにならないほど通りがよい。「すっきり〜ッ!」という感じである。 昼食。鯖の味噌煮が出てきた。普通食になり、味付けも段々普通のものになってきた。味噌が口蓋にしみる。 昼食後、ぼ〜ッとしていると、お隣さんが手術から帰ってきた。ベッドに乗せられ、酸素マスクをつけ、ボコボコと酸素濾過の音をたてながら。自分が10日前こうだったとは思いもよらない。改めて痛かったのを思いだす。 4時から風呂に入る。術後始めてお湯の中に入った。気持いい! ヤッパ日本人は温泉よね〜ぇ! 風呂の後洗濯。これで家に帰ってから洗濯をする必要が無くなる。 6時頃、職場に電話を入れる。退院日程はどうでも良いが、今日が準備で明日が本番のオンライン試験の準備が気になる。病院に居なければ最前線で指揮のはずだった!? 電話後、夕食となる。病院にしては珍しく、揚げ物。牡蛎フライとイカのリングフライ。パン粉が口に刺さるような気もするがかまうもんか食べてしまえ! なんて言いながら結局全部食べる。しかし、食事に時間がかかるようになった。 面会終了までアトわずかというときにチビ達が見舞に来た。明日帰るといったら、ナンとも表現できない嬉しそうな顔をした。 |